「コラム詳細」
- 舌痛症
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疲れたり、ストレスがあったりすると、口内炎もないのに舌がヒリヒリ痛いということを経験した ことのある方は多いのではないでしょうか。 ほかに直接の原因が特定できない舌痛症を狭義の「舌痛症」といい、ストレスなど心理的要因に起 因することが多いといわれています。これにはいわゆる不定愁訴や、初老期のうつ状態の関与も考え られています。また、さまざまな原因で舌痛を起こす舌痛症類似疾患の総称を広義の「舌痛症」とい います。 この中には舌乳頭(舌表面にある細かい柔突起)の委縮や平滑舌があります。このほか歯牙の鋭縁、 貧血、口腔カンジダ症、鉄分、亜鉛分不足、ビタミンBの低下が引き起こすケースもあります。また、 口腔乾燥症、降圧利尿剤の使用が原因などハッキリしているものが含まれます。 疾患の原因が明確な場合は治療を行うことで、症状は改善し、比較的早く治ることが多いものです。 しかし、問題なのは狭義の「舌痛症」です。ストレス、家庭環境、職場環境などの背景を考えて、う まく原因が解決できれば早期治癒につながります。半面、癌恐怖症など、心に兆した「恐怖」「疑い」 はなかなか抜きがたく、治りにくいことが多いものです。このため、精神科や心療内科の治療を必要 とすることもしばしばあります。 いずれにしても、単独の要因よりも二~三の要因が重なり合って症状が発現することが多く、治療 法も原因によって多岐に選択する必要があります。 また、投薬としては、抗不安剤の単独使用、抗うつ剤との併用が多くみられます。「舌痛症」はス トレスが多い今の世の中の現代病といってもよいかもしれません。


